放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
はあ!?と声をあげる二人。
確か昨日の夜・・・日向君にあげるものは、別のラッピング用紙で包み、二人と作ったものも違うから別にしといたんだけど。
そのせいだ・・・!
「どどどうしよう~・・・!」
「ほんっと馬鹿もう!どうして本命のほうを忘れるのよ!」
「明日、でも大丈夫かな?」
「駄目よ!本命はバレンタイン当日でこそ、その効力を発揮するんだから!健人!今日部活は!?」
なんだか私より熱く親身になってくれる莉奈。
「今日はあるけど、明日練習試合だからそんな遅くまでやらないはずだ!」
「なら話は早い!美空、放課後一旦家に取りに行って、また戻ってくるのよ!!」