放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
―――――――・・・


「え・・・」




それは、本当に予想にもしてなかった。



電気を消してベッドに入ったはいいものの、中々眠れない最中スマホがなったのだ。


そこに指示された名前に戸惑いながらも、何度もディスプレイのその文字を見つめる。それはもう、穴が開くんじゃないかってくらい。


だけど何度見ても指示されてるのは同じ名前。



「日向君、から・・・」



暗闇の中見るスマホは少し眩しい。


見るのが怖いような怖くないような、不思議な気持ちに押しつぶされそうになりながらゆっくりとメールを開く。




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Date 05/21 20:10
From 日向大地
Sub Re:Re:
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ごめん、寝ちゃった!


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変わることなんてない、と。

進むことなんてない、と。



そう思っていた。


だけど、たった一通のメールから私たちの関係は、動き出した。
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