放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
盛り上がる莉奈と葉月君。チラリ、平松君を見ると、楽しそうに笑う莉奈に優しい眼差しを向けていた。
「・・・」
「俺、飲みもん取ってくるわ」
「はーい。いってら!」
「相川と大地の飲み物も何か持ってこようか?」
そう言って私と日向君の空のコップを指差した。先ほど入れたばかりのアイスティーは気が付けばもう飲み干していたようだ。
「あ、大丈夫。自分で行くよ」
「俺も」
立ち上がった私達を気にする事なんてない二人を横目に、私達はドリンクバーに向かった。