放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。


「周りがどんなに“学年の人気者”とか“未来のエース”なんて代名詞でアイツの事呼んでても、アイツは俺達と同じ高校生だぜ?」


「それは・・・そうかもしれないけど・・・」



だけど、私にとっては遠い遠い存在だったんだ。


あの日、までは――。



「は、葉月君は、どうなの!?」

「何が?」

「好きな人、いないの?」

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