放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
ごめん、と両手を合わせてジェスチャーで伝える。

彼は軽く目を細めて笑うとまた、外の様子を伺いだした。



っていうか私気が付くの遅すぎだよ。


どうしようどうしようどうしよう・・・!


心臓の音が自分に聞こえるくらい大きくなってるんだけど、日向君に聞こえちゃってないかな・・・。


ふんわり、彼の香りが鼻をくすぐる。


ドキドキしてるのは私だけなんだろうな。


日向君なんて、さっきから表情一つ変えてない。



私ばっかり意識して、バカみたい。


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