放課後4時10分、校舎5階で君を待つ。
だからそんな笑顔は反則なんだよ、日向君。
しょうがないなぁ、なんて言いながら掴んでいた腕を話した。
すると。
「大地みーっけ!」
「美空、遅くなってごめんね!」
「やっと5人揃ったな」
下の階から上がってくる3人。
「莉奈!それに葉月君に平松君!」
「よし!それじゃあ文化祭残り1時間、楽しみますか!」
賑やかな廊下に紛れ込んでいく愉快な声達。
戻らない今という時を、全力で楽しむ彼らの邪魔をするものは、何もなかった。