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チヤホヤされても調子に乗るな
ヤバイマジヤバイ

何がヤバイかって言うとマジでヤバイ

このまま行くとオレの1年の計画、目標は台無しだ

すべては隣で大口あけてアクビをしているアホ面野郎、森田剛のせいだ

V6の森田剛と同姓同名だ

こいつは誰もが認めるハイスペック男だ

バスケで無名だった高校を県大会準優勝に導き

バスケ名門のN体育大学のスカウトを断り

難関大学J大学を首席で入学

身長187cm体重75kg

色白ハーフの誰もが認める美形だ

オレはこいつに昔から苦い想いをさせられてきた

今から丁度、5年前

オレが高校1年のときだ。

オレはバスケ強豪校S高に特待で入学

中2でバスケを始めたにも関わらず

元々身体能力は高かった為、それを生かし

尋常じゃないスピードで成長した新星のエースと言われていた。

高校に入ると同時にすぐ練習に参加させられ

高1にしてスタメン入りを果たした。

そして初の公式戦

地区予選は楽々の圧勝だった。

だが事件は県大会の準々決勝で起きた

オレ達は面白いくらいに試合に勝ち続けていた

そして今回の準々決勝の相手、

G高校は無名の高校だった。

先輩たちはまた圧勝だなと笑っていた

そしてG高校がコートに入った瞬間

「「きゃーーー!!森田くーん!!!」」

歓声が、いや女の悲鳴が鳴り響いた

オレはすぐにその森田が誰か分かった

ハーフなのか色が白く色素の薄い柔らかい茶髪パーマ

髪同様、薄くビー玉のような茶色の瞳

男のオレでも見惚れるような容姿だった。

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