きっと2人は恋をする
おはようございます、という声が重なり合い聞こえる。校門には沢山の生徒と一人の先生。私達も他の生徒と同様、佐々木先生に挨拶をした。

「お前達、仲がいいな。自転車押してくるほどだからな。……二人乗りはするなよ。危険だからな」

佐々木先生、こういう事には鋭いからなー。私達は曖昧な返事と笑いでその場を誤魔化しその場を後にした。凄くヒヤヒヤしたよ……。

生徒玄関に向かうとまぁちゃんが急に大きな声を出した。

「あ!! 皆、クラス発表してるよ!! 見に行こうよ」

「そうだね、見に行こうか。今年はどうなるんかね」

昨年は皆一緒のクラスだったんだよね。お陰で仲良くなれたし、凄く充実した一年を過ごせたなー。今年も一緒だと嬉しいな。

「俺は真昼と一緒だったらいいや。」

「ちょっと、つーくん。そう言うのは俺達が居なくなってからにしてよ。ねぇ、なっちゃん」

「あぁ、そうだな。大空。俺達に彼女がいないからって遠回しに自慢しやがって……!!」

「じゃあ、お前らも彼女をつくることだなー」

全く……。三人とも何時もこんな感じなんだからー!!

「なっちゃんもひろくんもつっくんも落ち着こうよ。それより、クラス発表見に行こ。ゆきちゃんもまぁちゃんも行っちゃったよ。」
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