[実話]16歳〜私の生きた道〜
それを見た私は完全な殺意と憎悪を抱いた。
幻覚なのか…。
違うのか分からない。
見えたソレは…。
ふたりで健さんの実家に帰った映像。
私自身の出来事のように事細かに映し出されて、我慢ができなくなって、姉を問い詰めた。
否定するが、私には嘘にしか聞こえなかった…。
姉に掴みかかって、泣いて叫んで、家を出た…。
行く宛なんかない。
だけど家にいたくなかった。
分かってるつもりなのに、私は全然分かってない。
具合が一気に悪くなって、雨が体を冷やす。
血の味がする…。
咳こむと同時に血を吐き出した。
雨で濡れた地面に私の血が流れる。
プツリと意識が切れた…。
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