[実話]16歳〜私の生きた道〜
初夏
カラッと晴れた青空
そよそよと吹く爽やかな風
皆も天(うえ)から見てますか?

季節の変わり目は体調も崩しやすくなっていて、精神的にも沈んでしまうことが多くなる。
自暴自棄になっては自己嫌悪に陥るの繰り返し。
繰り返し…。
健さんも疲れてしまうくらい繰り返す。
こんな時に姉がいたら…。
そう感じることが多くなった。
でも…姉は、もういない――。

そんなある日、ある手紙が届く。
それは届くことが無いはずの手紙。
死んだ姉からの手紙…。
怖くて、うれしかった――。
ドラマや映画のように私の手元へ、死んだ人から手紙が届いたから。
内容は、ちゃんと生活しているのかとか、自殺してごめんなさいとか。
たった一枚の紙に、これでもかというくらい書いてあった。
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