[実話]16歳〜私の生きた道〜
さよならの雨
雨が降る中、ふたりでお菓子を買いに出かけた。
「あの飴玉あるかな?」
「あの飴玉?」
「うん!美沙にあげたでしょ? あの飴玉ね、今から行くお店にしかないの。美沙も買うでしょ?」
「うん」
傘を差し、手をつないで歩く。
「あ、遙花信号赤になっちゃう走らなきゃ」
手をひいたまま点滅している横断歩道を走る。
…!!
急ブレーキの音と共につないでいた手はほどけた。
雨の音、サイレン、人の叫び声…。
ズキズキとする痛みの中で目を開ける。
目の前には血の海が広がって見えた。
遙花どこ…?
目が霞むなか探す。
そこには血を流して倒れている遙花がいた…。
「遙花っ!!!」
「あの飴玉あるかな?」
「あの飴玉?」
「うん!美沙にあげたでしょ? あの飴玉ね、今から行くお店にしかないの。美沙も買うでしょ?」
「うん」
傘を差し、手をつないで歩く。
「あ、遙花信号赤になっちゃう走らなきゃ」
手をひいたまま点滅している横断歩道を走る。
…!!
急ブレーキの音と共につないでいた手はほどけた。
雨の音、サイレン、人の叫び声…。
ズキズキとする痛みの中で目を開ける。
目の前には血の海が広がって見えた。
遙花どこ…?
目が霞むなか探す。
そこには血を流して倒れている遙花がいた…。
「遙花っ!!!」