[実話]16歳〜私の生きた道〜
死と向き合う
死ねばいい…。
そう思って未遂を繰り返す私を、まわりは理解できなかった。
どうせリミットつきの身体なら、私は自分の手で最後を迎えたかった。
現実から逃げて逃げて、暗やみの中を、ただひたすらもがく。
光がささない中を、ひたすらもがく。

生きたい
死にたい
生きたい
逝きたい…

このまま目覚めなければよい…。
そう思って眠りにつく日々を送る私。

ある日、不思議な体験をした。
夢の中で小さな赤ちゃんがさよならをするように手をふっている。
私は、真っ白な世界にひとりぽつんと立っている。
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