[実話]16歳〜私の生きた道〜
まわりには何もない。
『無』の空間。
赤ちゃんの姿が見えなくなると、私はどこから流れてきたかも分からない血のなかに倒れこんでいる。
ひと筋涙がつたって……。
そこで目が覚めた。
目からは涙が落ちて、不思議な感覚に全身を包まれた。
リアルな血の感触と匂い。
初めて感じるものじゃない。
私は、知ってる。
生温かい血が体をつたい鼻には血特有の嫌なにおいをこれまでに体験してる。
そう、確かに身体中が教えてくれる。
近所にすむ母子家庭のあやめちゃんという子が、
「お母さんが赤ちゃん生まれちゃう!! 美沙姉ちゃん助けて!!!!」
と、泣きながら自分の母親を助けてくれと泣いて家に来た。
私は救急車を呼んで、あやめちゃんに連れられてあやめの家へとむかった。
『無』の空間。
赤ちゃんの姿が見えなくなると、私はどこから流れてきたかも分からない血のなかに倒れこんでいる。
ひと筋涙がつたって……。
そこで目が覚めた。
目からは涙が落ちて、不思議な感覚に全身を包まれた。
リアルな血の感触と匂い。
初めて感じるものじゃない。
私は、知ってる。
生温かい血が体をつたい鼻には血特有の嫌なにおいをこれまでに体験してる。
そう、確かに身体中が教えてくれる。
近所にすむ母子家庭のあやめちゃんという子が、
「お母さんが赤ちゃん生まれちゃう!! 美沙姉ちゃん助けて!!!!」
と、泣きながら自分の母親を助けてくれと泣いて家に来た。
私は救急車を呼んで、あやめちゃんに連れられてあやめの家へとむかった。