[実話]16歳〜私の生きた道〜
真っ白な部屋。
真っ白なベッド。
真っ白な服。
真っ白な布が顔にかかる。
すべてが真っ白な世界。
真っ赤な胸元の花。
白と赤で作られたガランとした世界に
遥花の身体はあった。
1人2人…と呼ばれる人ではなく、
1体2体…と呼ばれる遺体となって…。
音のない世界で大人だちは忙しそうに動く。
私の目には、モノクロの古い映画のようにしかうつらない。

嗚呼…
これが「死」…

顔にかかる布をそっととって、遥花に話かける。
「痛かったね。ごめんね。すぐに逝くから待っててね…?」







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