[実話]16歳〜私の生きた道〜
紅
赤い世界が私の身体を支配する。
身体の外から焼かれる痛みと内臓をやられる苦しみ。
痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い
身体を丸めてうずくまる。
目を明けて身体を見ても、何一つ変わったことはない。
一体これは…何なんだ。
いつまでそうしていたか分からない…。
焼ける痛み、苦しみ、赤い世界に。
一体何なのだろう…。
「美沙ちゃん。」
遥花のお母さんが私の名前を呼んだ瞬間、何か分からないソレは私の身体から出ていった。