[実話]16歳〜私の生きた道〜

焼き上げられた遥花のお骨は、とても小さかった。
鉄の焼けた臭いと独特の人を焼いた臭いがまざって、めまいがした…。

これが遥花…
この小さな白いお骨が…

ステンレス製の台車の照り返しに目をやられて、うまく見えなかった。

熱かったね遥花…

足の方から順番に骨壺におさめていく。
ゆっくりゆっくり慎重に。
崩れて落ちないように。
人が泣く音と箸が骨をつかむ音、骨壺と骨があたる音。静かに時間は過ぎていく。
喉の骨をおさめ、頭の一番大きく残ったお骨をおさめ、遥花が入った小さな骨壺は蓋を閉められた…。
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