[実話]１６歳〜私の生きた道〜

部屋はとても広く綺麗で、中心には、プールまであった。
適当に電話で注文をすませてソファーに腰掛ける。
「美沙ちゃんかわいいね。人形みたい」
「人形？　何それ変なのー」
「本当に１５歳なの？」
「そうだょー」
「大人っぽいね」
そう言うと男は、私の唇をふさいだ。
気持ち悪い…。
やっと離れて顔を見ると、ニヤニヤと嫌らしい目つきをしていた。
「もしかして初めて？」
「何が？」
「エッチ」
歳がばれるのが怖くて嘘をついた…。
「違うよー」
「そうなんだ。よかった」
そう言った男の顔が不気味に笑っていて、身の危険を感じたのに逃げ出せなかった。
部屋に入ってすぐにトイレに行くフリをしてこっそりとドアを開けようとしたけど、オートロックがかかっていたからだ。
食事をしていたら飲み物をすすめられたので、少しだけ飲んでみた。