[実話]16歳〜私の生きた道〜
中学校


あの男のに乱暴されてから、外を歩くのが怖くなった。
後ろから歩いてきたり、車の中から私を見ていたりする男の人を見るたびに、そんな妄想がひろがった。
家にひとりでいることが怖くなった。
些細な物音が怖くなった。

私は、どんどん壊れていった。
それは、他の人から見ても分かる。
友達は気味悪がって近寄らなくなった。
私のことが嫌いな人たちは、私とすれ違ったりするたびに、背中に向けて、
「気持ち悪い」
「学校に来るな」
「死ね!」
そんな言葉を吐きかけた。学校でも私は、ひとりになってしまった…。
教室に入るのが嫌で、不登校の子たちが通う特別教室に逃げた。
そこは、誰も私を怖がらないし、気味悪がらないし、そっとしていてくれて、学校の唯一の居場所だった。
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