[実話]16歳〜私の生きた道〜
「はい?」
振り向きざまにキスをされて驚いていたら、そっと唇を離して、
優の目を見て、もう一度優しく口づけした。
今まで誰もしてくれなかった、とても優しいキスを…。
ゆっくりと身体を抱きしめてキスは続く。
それだけで身体が溶けそうなくらい…。
心臓の音が早くなっていく。
なんでこんなにドキドキしているんだろう…?
不思議な気持ちに包まれる。
幸せってこういう感じなのかな…?
お風呂がたまって、一緒に入る。
肌が白いねとほめられてうれしかった。
身体の唯一の自慢は、肌の白さだから。
健さんの長い手足と、もうすぐ37には見えない身体に、
目が釘づけになる。
だって…今まで、こんなに綺麗な身体をした男の人を、優は知らないから…。
ゆっくりと泡をつけたスポンジを身体に滑らせる。
健さんが触れる場所すべてに、私の身体は反応してしまう…。
「震えてるけど、寒いかな?」

違う寒いんじゃなくて…
気持ちいいの…
なんでかな?分からないよ…
お酒のせい?
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