[実話]16歳〜私の生きた道〜
不安とうれしさが一気に押し寄せた…。
「こんな私でいいんですか…?」
「うん」
「よろしくお願いします」
「最初に、言っとくよ? 浮気しない自信はないよ」
……。
「身体だけなら。許します。我慢します。心だけは、浮気しないでください」
それから私と健さんは、セフレから、恋人になった。
2007年9月2日のことだった。

仕事の合間に時間ができれば会いに来てくれた。
だけど、1つだけ大きな不安があった。
病気のことを何も話していない。
もしも目の前で発作を起こして倒れたら?
もしも健さんの見ている前でネガティブな発言をして体を傷つけてしまったら?
身体の病気はもちろん、鬱病で精神科に通っているなんて知られたら…。
健さんが優を嫌いになってしまたらどうしよう…。
怖くて、嫌われたくなくて、言えなかった…。
今の優がいつかいなくなった時、健さんはどうするのか…。

< 64 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop