[実話]16歳〜私の生きた道〜
鍵を閉められて、ひとりぽつんと静かな教室にいた。
かえり血だらけの服を握りしめて。
母親が学校に呼びつけられたのは言うまでもなく、家に帰ってから殴られたのも当然だった。

「恥をかかせるなキチガイ」
そう言い続けながら母親は私を殴り続けた。
意識がなくなりかけながらも私の中には罪悪感はなかった。
目が覚めたのは病院で、しばらく学校を休むことになった。
全治1ヶ月の怪我をしていたし、すぐに学校に行ってもクラスメートや先生に責められたり、またいじめられたりしないか、そう思うと行く気にもなれなかったから。
怪我をしたのは痛くていやだったけど、病院という逃げ場所は精神的にも楽だった。
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