ヒマワリの嘘
Episode 1
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私は海外旅行用のキャリーバックを片手に、玄関へ向かった。
「叔母さん、今までお世話になりました」
笑顔でそう言い、深々と頭を下げる。
「本当に寂しくなるわ〜
いきなり寮に入るって言うんですもの」
「驚かしちゃってごめんなさい」
日葵は苦い笑みを浮かべ、挨拶を終えるとドアノブに手をかけた。
「じゃあ、叔母さん、お元気で」
「ありがとう
日葵も気をつけるのよ」
──────ガタン