ヒマワリの嘘



*・*・*




「突然連絡して驚いたでしょう?」



私は辰也さんの出してくれたお茶を片手に
「そうですね」と微笑んだ。



「突然だけど、高校に通うのに嫌悪感はあるかい?」

「いえ、私もあの家から出たかったので
寮があると聞いて助かりました」



そう

本当に地獄だった。



私が家を出る時 "叔母さん" と呼んでいた人とは、本当の血は繋がっていない

ただ、私の憶測だけど。


叔母さんからは母の姉だと聞いていた
でもどこか他人行儀で、何かが違う


私は毎日笑顔を作り、面倒は起こしたくなかったから、言う事も全部聞いてた。


"何もかも"




「日葵ちゃん…君の…」

「これからお世話になりますが宜しくお願いします」




辰也さんは何か言いたげな顔をしていたが
私は何故か、それを心で拒んだ。



多分

怖かったのだと思う


過去を知るのが。

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