淡花色
次の日、僕は思うことがあって姉妹の家を訪ねることにした。

家を訪ねると僕が予想したとおりのことになっていた。

あの一面の紫陽花は枯れ、家は跡形もなくなっていた。

そばの枯れた一株の紫陽花の葉の上には少女が身につけていたネックレスがまるで露のように輝いていた。
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