淡花色
中古のテレビから洋服、手作りのものまで様々なものが売られている。

ある一角に年老いた女性が品物を広げていた。

「こんにちは」

なにをするわけではなく、ぼーっとしている老婆に僕は声をかけた。

「あぁ、こんにちは。どうぞ見ていって下さい。」

そういわれ、僕は品物を一つ一つ手に取って見ていった。
< 43 / 44 >

この作品をシェア

pagetop