季節外れの向日葵
プロローグ
私は幼い頃から人の雰囲気や感情を“色”で例えたりする癖があった。
それによって誰かが好意を寄せていたり嘘をついていたり、隠していたとしても私にはバレバレだった。
でも、枢先輩は違った。
三年前の春。
初めて会った時の衝撃は私は今でも忘れてないし忘れられない。
だからこそ再会した時、私の中では複雑な気持ちが渦巻いた。
枢先輩はこんな私をどう思うだろうか
私は初めて、言葉では表せない色を持つ“人”と出会ってしまったんだ。