私は、今も…。


まだ、靴をきちんと履いていないまま、走ろうとしたためか、こけてしまった。



先生から逃げようとしたのに…


あえなく失敗だ。


「 なんで逃げようとした?」


先生は、ため息混じりにそう言った。


私は、かるく笑って答えた。

「あれ?
あっ…先生に呼び出されてましたっけ?
忘れてましたぁー」


忘れてたことにしとけばしつこく言われないだろう。

そう思ったのだった。



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