いい天気だよ
いい天気
「フフフフ~♪」
日曜の朝。
ご機嫌な彼女の鼻歌が目覚ましがわり。
何の歌だっけ?
確かCMで使われていたような…。
ダメだ、寝起きの頭じゃ思い出せない。
…決して彼女が音痴というわけじゃない。
グッと背伸びをし、ベッドからでる。
ご機嫌な歌はベランダから聴こえてきているようだ。
案の定、寝室の窓をあけると、
洗濯ものを干している彼女がいた。
「おはよー、コウくん♪今日はいい天気だよ?」
まるで歌っているかのように挨拶をしてきた。
「ん、おはよ。ホントだな、いい天気だ。」
ベランダにでて空を見上げる。
青と白のコントラストが見事な空だ。
隣に並んだ彼女は『気持ちいー』と伸びをしている。
「ねぇ、千菜?さっきの鼻歌、何の歌?」
思い出せないのは気持ち悪いからきいてみた。
千菜は『聴こえてたの?恥ずかしいな…』なんて顔を赤くしながら、
「えっと、…何のタイトルだっけ?あっでも、CMの○○社のヤツだよ。…でも、サビしか知らないんだ」
決まり悪そうにいうけど、考えが当たっていた自分にニヤけてしまう。
「ホントにいい天気だな。布団も干すか?」
「うん!シーツも洗っちゃお!」
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