雲の国の話
あたしは先生の言葉の意味が理解出来なかった
「どうして?ずっと一緒じゃないの?」
「そのうち分かる」
「もう!いい加減にしてよ!
なんであたしが聞いてもちゃんと答えてくれないの!
どういう意味で手を繋いでるの?
どうして口と口重ねて元気になるの?」
「………」
「答えてよ先生!」
「もういいだろ!お前には関係ない!」
先生は怒鳴りながらも繋いでる手を緩めた
あたしは先生の言ったことに怒りを覚えた
「じゃあもういいよ!離して!」
あたしは先生の手を無理矢理離そうとした
しかし
「やめろ!」
先生はあたしを抱きしめて
小さな声で言った
「ちゃんと答えるから
外の世界の人たちを悲しませないでくれ…」