八天王とわたし
そう、なにか理由があるはず
「私の知ってる陸くんは、こんなことしない!!」
私の声に周りの人も静かになる
「だから…」
あぁ、ダメだ
涙が止まらない
声が震える
「だから…!ひっく」
「す…」
「うわああん、ああん」
私の泣き声にみんなが驚く
「もういいから、お願いだから泣くな」
陸くんが私を優しく抱き締める
「もとはといえば、この手紙のせいなんだ」
そう言ってポケットから一枚の封筒を取り出す
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