真夏の恋の物語
第8章 予期せぬ展開
典子、香織、舞に見送られ私は電車に揺られ当てもなく知らない町に降りた。

建物や植物を眺めながら歩いた。

しかし、なかなか加奈子さんのことが頭からは離れなかった。

すれ違いに笑ながら歩いている恋人同士が目につく。

夕方になり1件の旅館に着いた。

ゆっくりお風呂に入ったあと部屋でビールを飲んでいた。

プルルル 携帯電話が鳴った。

着信を見ると香織からだ。

旅行はどんな?みたいなことだろう。

色々考えたりした自分に疲れが出ていたのか電話には出る気力がなかった。

今日はゆっくり休んで明日帰ろう。

そう思い早めに寝床についた

次の日の朝、旅館を出た私は電車の時刻まで時間があるので近くを散歩しようと駅の近くをぶらぶら歩いていた。

公園を歩いていると一人の女の子が公園のベンチに座って新聞紙を開いたまま泣いている姿を見た。

私は思わず声をかけた。

朝比奈「あの、どうかされたんですか?」

女の子は私の顔を見るとベンチから立ち逃げるよいに去っていった。

どうしたんだろう?

気にはなりつつ電車に乗って家に着いた。
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