オフィスに彼氏が二人います⁉︎
「そうそう。そういう態度で構わないよ。少なくともオフィス外ではね」
「俺だって、ずっと七香のこと想っていたんです。七香への気持ちの強さなら部長にだって負けません!」
「ちょ、久我くん!?」
さっきまで私と一緒に時山部長の発言に驚いたり戸惑ったりしていたのに、全てを吹っ切って開き直ったかのように、久我くんはまっすぐ、強気だ。
そんな久我くんに、時山部長は言った。
「じゃあ、久我くんもこの話に乗るってことだね」
「……若干不本意ではありますけど、ここで断ったら、あなたから逃げる気がするので」
「オーケー。でもまあ、あくまでライバルってだけで、なにも命を狙い合う敵ってわけじゃないからね。仲良くしようよ。とりあえず乾杯しよう」
そう言って、時山部長はワイングラスを顔の高さに持ち上げる。
時山部長の、意外にフランクなその発言に、私と久我くんは思わず脱力しながらも、同じようにワイングラスを持つ。
「はい、乾杯」
時山部長の声と動きに合わせて、私たちはワイングラスを軽く合わせる。
……って、ちょっと待って。
私の意見はどこ行った!!?
「俺だって、ずっと七香のこと想っていたんです。七香への気持ちの強さなら部長にだって負けません!」
「ちょ、久我くん!?」
さっきまで私と一緒に時山部長の発言に驚いたり戸惑ったりしていたのに、全てを吹っ切って開き直ったかのように、久我くんはまっすぐ、強気だ。
そんな久我くんに、時山部長は言った。
「じゃあ、久我くんもこの話に乗るってことだね」
「……若干不本意ではありますけど、ここで断ったら、あなたから逃げる気がするので」
「オーケー。でもまあ、あくまでライバルってだけで、なにも命を狙い合う敵ってわけじゃないからね。仲良くしようよ。とりあえず乾杯しよう」
そう言って、時山部長はワイングラスを顔の高さに持ち上げる。
時山部長の、意外にフランクなその発言に、私と久我くんは思わず脱力しながらも、同じようにワイングラスを持つ。
「はい、乾杯」
時山部長の声と動きに合わせて、私たちはワイングラスを軽く合わせる。
……って、ちょっと待って。
私の意見はどこ行った!!?