オフィスに彼氏が二人います⁉︎
「ふふ」
「コラ、笑うな」
「ごめんごめん。……でも良かった」
「え?」
「久我くんが完璧じゃなくて」
久我くんは同期なのに、若手エースなんて言われるくらい、仕事の出来る人で。もちろん、彼の努力あってこそだと思うけど、同期の中で一番仕事が出来る久我くんのことを、私はいつも、どこか羨ましく感じていた。
明るくて優しくて真面目な久我くん。おまけにルックスも良くて、女の子にもモテる。私のことを好きになっていなければ、きっと彼女がいただろう。
私はそんな彼のことを、完璧で隙のない人間だと思っていた。
それは時山部長にも言えることなんだけど、久我くんは同い年だから、私は彼に対してちょっとした対抗心ももしかしたら持っていたのかもしれない……。
だけど、全然完璧じゃなくて安心した。
「ははは、なんか笑いが止まらないや」
「わ〜らうなよ〜」
久我くんは眉をつり上げて怒りながらそう言うけど、そんな姿を見て、ついまた笑みがこぼれてしまう。
「……はあ。まあいいや、七香が喜んでくれてるのなら笑われても」
「笑いついでに、ちょっとハジけた質問してもいい?」
「ん?」
「私のこと三年間好きだったって言ってくれたじゃん。久我くん真面目な人だし……もしかして三年間、シてないの?」
「……お前っ‼︎ 企業秘密だバカッ‼︎」
「あはは」
……ああ、なんか。
私やっぱり、久我くんと話してるの楽だなぁ。
付き合うようになってからは変に意識しちゃってこの感覚を忘れかけていたけど、久我くんと話している時は、すっごくリラックス出来る。
……無理して自分を作る必要がない。
それが恋なのかは、まだわからない。
でも。
「それ食べたらリビングでテレビでも観る?」
「リビングも汚そうだし別にいい」
「リビングはちょっと片付けてあります〜。
ていうかお前がさっき勝手に開けた部屋、寝室だからな! 今後は勝手に開けないように!」
「はいはい」
「はいは一回!」
……久我くんのこと、
もっと知りたい。
「コラ、笑うな」
「ごめんごめん。……でも良かった」
「え?」
「久我くんが完璧じゃなくて」
久我くんは同期なのに、若手エースなんて言われるくらい、仕事の出来る人で。もちろん、彼の努力あってこそだと思うけど、同期の中で一番仕事が出来る久我くんのことを、私はいつも、どこか羨ましく感じていた。
明るくて優しくて真面目な久我くん。おまけにルックスも良くて、女の子にもモテる。私のことを好きになっていなければ、きっと彼女がいただろう。
私はそんな彼のことを、完璧で隙のない人間だと思っていた。
それは時山部長にも言えることなんだけど、久我くんは同い年だから、私は彼に対してちょっとした対抗心ももしかしたら持っていたのかもしれない……。
だけど、全然完璧じゃなくて安心した。
「ははは、なんか笑いが止まらないや」
「わ〜らうなよ〜」
久我くんは眉をつり上げて怒りながらそう言うけど、そんな姿を見て、ついまた笑みがこぼれてしまう。
「……はあ。まあいいや、七香が喜んでくれてるのなら笑われても」
「笑いついでに、ちょっとハジけた質問してもいい?」
「ん?」
「私のこと三年間好きだったって言ってくれたじゃん。久我くん真面目な人だし……もしかして三年間、シてないの?」
「……お前っ‼︎ 企業秘密だバカッ‼︎」
「あはは」
……ああ、なんか。
私やっぱり、久我くんと話してるの楽だなぁ。
付き合うようになってからは変に意識しちゃってこの感覚を忘れかけていたけど、久我くんと話している時は、すっごくリラックス出来る。
……無理して自分を作る必要がない。
それが恋なのかは、まだわからない。
でも。
「それ食べたらリビングでテレビでも観る?」
「リビングも汚そうだし別にいい」
「リビングはちょっと片付けてあります〜。
ていうかお前がさっき勝手に開けた部屋、寝室だからな! 今後は勝手に開けないように!」
「はいはい」
「はいは一回!」
……久我くんのこと、
もっと知りたい。