オフィスに彼氏が二人います⁉︎
その後、明らかに機嫌を悪くした私に、久我くんが何度か話し掛けにきてくれたけど……私は彼と目を合わせることが出来ず、「何でもない」としか答えられなかった。
やがて、彼も困ってしまったのか、それ以上は私に話し掛けてくることはなかった。
そしてその状態のまま、約束の日曜日を迎えてしまった。
待ち合わせ場所は、時山部長のお家の最寄駅の改札前だった。
会社からは少し離れていて、この辺りはは滅多に来ないけれど、料理の美味しい居酒屋がある、と時山部長に言われた。
居酒屋、という言葉にちょっと安心した。また、この前みたいな高級ディナーだったら、多分気を遣いすぎて楽しめないから……。
私が待ち合わせ場所に着くと、二人はもう待っててくれていた。仲良く待っている感じはなくて、お互いに無言で、顔もほとんど合わせていなかった。
「お待たせしました」
二人に駆け寄りながらそう言うと、「待ってない」という言葉が被った。
「じゃあ、早速行こうか」
時山部長がそう言い、私と久我くんはそんな彼についていく。
連れてこられたのは、私や久我くんがよく行くような賑やかで騒がしい居酒屋とはちょっと違い、落ち着いていて、大人な雰囲気を感じるお店だった。
時山部長にはよく似合っているけど、想像していたのとちょっと違ったから、途端に緊張が増す。
だけど、通された個室でメニューを広げると、値段はそう高くなくて、密かにホッと胸を撫で下ろした。
やがて、彼も困ってしまったのか、それ以上は私に話し掛けてくることはなかった。
そしてその状態のまま、約束の日曜日を迎えてしまった。
待ち合わせ場所は、時山部長のお家の最寄駅の改札前だった。
会社からは少し離れていて、この辺りはは滅多に来ないけれど、料理の美味しい居酒屋がある、と時山部長に言われた。
居酒屋、という言葉にちょっと安心した。また、この前みたいな高級ディナーだったら、多分気を遣いすぎて楽しめないから……。
私が待ち合わせ場所に着くと、二人はもう待っててくれていた。仲良く待っている感じはなくて、お互いに無言で、顔もほとんど合わせていなかった。
「お待たせしました」
二人に駆け寄りながらそう言うと、「待ってない」という言葉が被った。
「じゃあ、早速行こうか」
時山部長がそう言い、私と久我くんはそんな彼についていく。
連れてこられたのは、私や久我くんがよく行くような賑やかで騒がしい居酒屋とはちょっと違い、落ち着いていて、大人な雰囲気を感じるお店だった。
時山部長にはよく似合っているけど、想像していたのとちょっと違ったから、途端に緊張が増す。
だけど、通された個室でメニューを広げると、値段はそう高くなくて、密かにホッと胸を撫で下ろした。