オフィスに彼氏が二人います⁉︎
「嵩元さん、何飲む?」
「えと、じゃあビールで……」
「久我くんは?」
「あ、じゃあ俺もビールを……」
オーケー、と答えて、時山部長は店員さんを呼んで生ビール三つと、適当におつまみを頼んでくれた。
「二人とも、好きなものどんどん頼みな」
は、はい。という私と久我くんの声が重なる。
……正直、三人でデートなんて、時山部長は何を考えてこんなデートを提案したんだろうってずっと思ってた。
気まずくなるんじゃないかなとか、雰囲気悪くなるんじゃないかなとか、そう思って不安もあった。
だけど、時山部長は普段とまったく変わらない雰囲気だ。
そのため、私と久我くんも、徐々に変に意識しないでいられた。
普段会社で話すのと変わらない雰囲気だ。
「営業店がもっと数字獲得のために積極的に動くべきだとも思うけど、今の本部は営業店に頼りきっているところがあるね」
「いえ、本部の指示はいつも的確で納得してますから! 今後ももっとがんばります!」
「はは。久我くんみたいな若い子が営業店にいると本当に頼もしいな」
久我くんと時山部長の会話もなんだか和やかだ。心配することなんて何もなかった。
「えと、じゃあビールで……」
「久我くんは?」
「あ、じゃあ俺もビールを……」
オーケー、と答えて、時山部長は店員さんを呼んで生ビール三つと、適当におつまみを頼んでくれた。
「二人とも、好きなものどんどん頼みな」
は、はい。という私と久我くんの声が重なる。
……正直、三人でデートなんて、時山部長は何を考えてこんなデートを提案したんだろうってずっと思ってた。
気まずくなるんじゃないかなとか、雰囲気悪くなるんじゃないかなとか、そう思って不安もあった。
だけど、時山部長は普段とまったく変わらない雰囲気だ。
そのため、私と久我くんも、徐々に変に意識しないでいられた。
普段会社で話すのと変わらない雰囲気だ。
「営業店がもっと数字獲得のために積極的に動くべきだとも思うけど、今の本部は営業店に頼りきっているところがあるね」
「いえ、本部の指示はいつも的確で納得してますから! 今後ももっとがんばります!」
「はは。久我くんみたいな若い子が営業店にいると本当に頼もしいな」
久我くんと時山部長の会話もなんだか和やかだ。心配することなんて何もなかった。