オフィスに彼氏が二人います⁉︎
そうして口に含んだ紅茶は、甘くて美味しい。
でも、いつだったか時山部長は甘いものが苦手だと言っていた気がする。もしかして、私が甘い紅茶が好きだから気を遣って用意してくれてあったのかな?
……ん? でも今日ここへ来たのは偶然のはず。たまたま時山部長が具合が悪くなって、その流れで今おじゃましているのだから。
私は彼女なんだから、〝いつかこの家に来た時のために〟用意してくれてあったとしてもおかしくはないけど……。
私は、さっきから若干気になっていたことを時山部長にぶつけた。
「あの、時山部長」
「ん? 何?」
「……本当に具合悪かったですか?」
足取りや話し方からして、数十分前まで支えなしで歩けなかった人だとはやっぱり思えない。
それに、居酒屋やタクシーの中は薄暗くてよくわからなかったけど、こうして明るい部屋の中で彼の顔を見ると、火照って赤くなってるわけでもなければ、酔って気持ち悪そうにも見えない。
すると、私の指摘に彼は。
「具合が悪いどころか、酔ってすらいないよ」
そう言って、さっきみたいにニッコリと笑った。
でも、いつだったか時山部長は甘いものが苦手だと言っていた気がする。もしかして、私が甘い紅茶が好きだから気を遣って用意してくれてあったのかな?
……ん? でも今日ここへ来たのは偶然のはず。たまたま時山部長が具合が悪くなって、その流れで今おじゃましているのだから。
私は彼女なんだから、〝いつかこの家に来た時のために〟用意してくれてあったとしてもおかしくはないけど……。
私は、さっきから若干気になっていたことを時山部長にぶつけた。
「あの、時山部長」
「ん? 何?」
「……本当に具合悪かったですか?」
足取りや話し方からして、数十分前まで支えなしで歩けなかった人だとはやっぱり思えない。
それに、居酒屋やタクシーの中は薄暗くてよくわからなかったけど、こうして明るい部屋の中で彼の顔を見ると、火照って赤くなってるわけでもなければ、酔って気持ち悪そうにも見えない。
すると、私の指摘に彼は。
「具合が悪いどころか、酔ってすらいないよ」
そう言って、さっきみたいにニッコリと笑った。