トンボ



「アヤ~!!」


こっちを向いたアヤの顔がぱっと明るくなった。


きゃ~2号が近くにいる!!心臓やばい!!


「マツ!ナナ!来てくれたんだ~♪」


「おう!約束したからな!
それよりちょっと協力してもらいたいことがあるんだ」


「どうしたの?」


「実は・・・」



「そうなの!?喜んで協力するよ!
とりあえず名前を聞けばいい?
もし理由とか聞かれたらどうしよう?
友達にあなたのこと気に入ってる子がいるって言っちゃっていいのかな?」


「全然いい!むしろ意識してもらったほうがいいし!」


「りょうか~い♪
ナナの恋に協力できるなんて嬉しい!
私この席でよかった!!」



2号を目の前にして赤くなっている私をよそに、マツをアヤは勝手に話を進めてしまった。


え~い!もうどうにでもなれ!!



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