トンボ


夕方寮で夜ご飯を食べていると、アヤがやってきた。


「やほ☆」


「あや~!!例の件どうなった!?」


マツは早速2号の話だ。


私も気になる。

気になるけど・・・


なんかコワイ!!



「ばっちしだよ~♪」


アヤが笑顔でVサインした。


「田所賢二くんだって。
でもちょっと予想外のことが起きちゃって・・・」


「どうしたの?」


「名前聞いたら案の定理由聞かれちゃってさぁ
それで話してた通り、友達に田所くんのこと気に入ってる子がいるって言ったんだよね」


「そしたら?」


「田所くんがその子と会ってみたいって言い出して」


「ぶっ!!!」


思わず噴き出してしまった。

なんか大事になっちゃってるじゃん!


「それでどうしたわけ!?」


「明日の放課後食堂で待ってるから来てって言われた」


「それまさかOKしたわけじゃないでしょうね!?」


「わかった、伝えとくね!って言っちゃった♪」



・・・意識が遠くなった。
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