まわりみち

シナリオ

「香は来るのか?」

「3回忌には出てあげるけど、あなた達のことは許したわけじゃないから。そういうところ、忘れないで」

香はそういうと、その場から立ち去っていった。

「遙祐…」

琴乃が僕を見つめている。

「どうやって杏子に話せばいいの?」

「杏子に話すためのシナリオを作ろう」

「えっ?」

「ちゃんと杏子に話すんだ」

「全て?」

「もちろんだよ。そうしないと、また香に何か言われる」

「わかった」

僕たちは、杏子に話すためのシナリオを作りあげた。

そして、明日の放課後に話す事を決めた。
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