先生、もっと抱きしめて
「はー、やっと理解進んできたなあ。よかった……。昨日は心底ヤバいと思ってたから」
補習も終わって片づけをしていると、マツタクが安堵の表情で私に話しかける。
最初、オレの教え方が……ってへこんでたもんね。
「ありがとう先生。先生のおかげだよ」
「あはは。嬉しいな、そのセリフ。教師冥利に尽きるな」
いつになく素直に喜んでくれる横顔を見ていたら、このまま帰るのが惜しい気がした。
パソコンを落として、先生も職員室に戻る準備をしている。
ブラインドから差し込む光は、夕暮れ色。
私は、鞄を両手で抱え、先生の支度を待ちながらもう一度椅子に座った。
そんな私をマツタクはちらっと見て、「もう帰らないと暗くなるよ」とひとこと言った。
……やっぱり、帰らなきゃだめだよね。
先生も忙しいし。
補習も終わって片づけをしていると、マツタクが安堵の表情で私に話しかける。
最初、オレの教え方が……ってへこんでたもんね。
「ありがとう先生。先生のおかげだよ」
「あはは。嬉しいな、そのセリフ。教師冥利に尽きるな」
いつになく素直に喜んでくれる横顔を見ていたら、このまま帰るのが惜しい気がした。
パソコンを落として、先生も職員室に戻る準備をしている。
ブラインドから差し込む光は、夕暮れ色。
私は、鞄を両手で抱え、先生の支度を待ちながらもう一度椅子に座った。
そんな私をマツタクはちらっと見て、「もう帰らないと暗くなるよ」とひとこと言った。
……やっぱり、帰らなきゃだめだよね。
先生も忙しいし。