狼社長の溺愛から逃げられません!
 

「そ、そんなに笑わなくても……!」
「お前捨てられた子犬みたいな顔してたぞ」
「そんな顔してませんっ」
「俺が声をかけた途端、一気に笑顔になって尻尾振って」
「尻尾なんてついてませんから!」


バカにされてると気づいて私が怒って声を荒げても、社長は楽しげに笑いながら前を向いて車を運転する。

その余裕の横顔を、頬をふくらませて睨んだ。






 


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