幼なじみとさくらんぼ7/8
マーブルチェリー
私とハチが付き合いはじめて半年が過ぎた。
学年は高校2年生になり、夏の匂いがする季節。時間が過ぎるのは本当に早い。
だけど今日も朝から通常営業です。
「七海!また瞬くん起きないんだって!」
リビングでハチのお母さんと電話をしながら、
うちのお母さん叫んでいた。
「はいはい、今行くから」
私は作り終えたお弁当を可愛い布で包むと、それをカバンに入れた。そして隣の家のハチの元へ。
「七海ちゃん今日もよろしくね。一応10回は叩いたんだけど……」
ハチの家の玄関で可愛いお母さんがお出迎え。
これもまたいつもの光景。
「ハチ朝だよー」
2階の部屋に上がって、とりあえず声をかけてみる。
枕元にはアラーム設定されてるのに、まったく役に立っていない目覚まし時計たち。
私は「はあ……」と深いため息をついて、カバンからハチのお弁当を取り出した。
「ほら、ハチ~。ご飯だよー。ハチの大好きな……わっ、ちょ、ちょっと!」
匂いを嗅がせようとして近づいたのに、ハチは私の頭に手を回してそのまま自分の胸元へ。
お弁当はセーフ!
しかし、私の心臓はセーフでない。
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