もし、この世から私が居なくなっても、、、

出会い

転入生

14歳の冬
中学2年生だった香織
窓の外を見ながらぼーっとしていると先生が入ってきた
｢今日は転入生がいます。翔くん入ってきて｣
先生が名前を呼んで入ってきたのは肌が白く顔が整った美少年だった。クラスがざわつく。
｢めっちゃイケメン！！｣
｢かっこいいー｣
私はここまでの美少年だったらこんな反応になるだろうな、、と思いまた窓の外を見返した。私はイケメンが嫌い。スカしてる奴らばっかだから。
｢翔くん自己紹介をしてください。｣
(かけるって言うんだ、、、)
｢齋藤翔です。東京から来ました。よろしくお願いします｣
彼は少し低めな声で自己紹介をした。
｢席は宮部、、宮部香織の隣が空いてるからあそこに座りなさい。それとついでに宮部さん。学校を案内してあげてね｣
｢は、はい！｣
急に先生に名前を呼ばれ声が裏返ってしまった。その声を聞いた幼なじみの圭太が笑う。
｢ぶっあははははは。なんだその声｣
｢うるさい！圭太黙って！もぅ、、｣
｢ゴメンゴメンゴ。｣
ふざけた口調て圭太が言う
そのとき翔くんが席についた。
｢よろしくね。斎藤くん｣
私は出来るだけ愛想よく言った。彼は
｢よろしく、、、、｣
とだけ言って前を向いてしまった。緊張しているのかなと思いもう1度話しかけた
｢私、宮部香織。学校案内今日の放課後でいい？｣
｢あんたの名前は知ってる。学校案内はいつでも｣
そう言って席を立ってどこかに行ってしまった。
(なによ。無愛想なやつ、、でも彼の案内係として頑張ろう！)
私はそう決意した。