振った男 振られた女〜20年〜
転勤して 距離は近くなったけれど
電話をしても 折り返しも
なくなっていった
待っていることは不安だった
会っても不安は拭えなかった
彼はあまり笑わなくなっていた
彼は私の誕生日を忘れた
今から思えばなんでもないことだけれど
その時の私は拗ねてみせた
それから私達は壊れていった
何もかもうまくいかなかった
私に連絡がくるはずの業者が
医局に直接連絡したりした
そういうことにも
彼はいちいち 苛立っていった
私の家は 彼の家から車で
一時間もかかる隣町だった
それでも
10分なら時間がとれるといわれれば
会いにいった
今思えば 彼の家に行ったのは
挨拶に行った一度きりだ
あの10分も
会いたかったわけではなかっただろう
私の予感は現実となり
別れを告げられた
電話をしても 折り返しも
なくなっていった
待っていることは不安だった
会っても不安は拭えなかった
彼はあまり笑わなくなっていた
彼は私の誕生日を忘れた
今から思えばなんでもないことだけれど
その時の私は拗ねてみせた
それから私達は壊れていった
何もかもうまくいかなかった
私に連絡がくるはずの業者が
医局に直接連絡したりした
そういうことにも
彼はいちいち 苛立っていった
私の家は 彼の家から車で
一時間もかかる隣町だった
それでも
10分なら時間がとれるといわれれば
会いにいった
今思えば 彼の家に行ったのは
挨拶に行った一度きりだ
あの10分も
会いたかったわけではなかっただろう
私の予感は現実となり
別れを告げられた