いつかの涙をずっと
ケジメ
奏斗に想いを告げられて2日がたった。



私は、まだうじうじと悩んでいた。



「悩んだって、答えなんかでないのに。」



イスの背もたれに、もたれかかると、ギシッという音がした。




ぼーっと天井を見上げる。




あれから、翔とは連絡を取っていないし、奏斗とも、普通に会話をしている。




なんの変化もなく、日常が進んでいき、むしろあの告白が、夢だったのではないかと思うほどだ。



「あー!!!考えてても仕方ない!図書館で勉強でもしてこよ、、、」




このまま考えてても頭が痛くなるだけだ。




私はゴソゴソとカバンに荷物をつめ、図書館にむかった。























図書館につくと、何人かがチラホラと勉強している姿が見えた。






やっぱ、夏休みだし、みんな勉強すーーーーーー





思わずカバンを落としてしまった。






そこで見たのは、








「ねー翔ぅーここ分かんない〜」


「ここは、この2乗をこっちにかけて、、、」

翔、、と同じクラスと女子だった。



なんで、この2人が一緒に、?






「えーっと、、こう?」



「うん、そう。良くできたな。」


くしゃっ、と翔が女の子の頭をなでた。



ズキンっと胸が痛む。




翔が、なんで、?





私は目の前で、繰り広げられる光景が、信じれなくて、


ただ、呆然と見つめるしか出来なかった。




「ねぇ、翔っ!ごほうび、、ほしぃな、、ダメ
、?」



女の子が、甘えた声で、翔の服を引っ張る。



翔はクスッと笑うと、そのまま
































そっと、自分の唇を女の子の唇に重ねた。
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