いつかの涙をずっと
「はじめまして〜。コラボに上げていただき、ありがとうございます。」
「いやいやっ!こちらこそ急だったのに、上がってくれてありがとね〜」
奏斗の声が耳に響く。
やっぱ好きな声だなぁ、
気づけば私は奏斗の声に魅力されたのか、いつの間にか話が弾んで、LIMEを教えあっていた。
………なんで、こんなことに。
うーん、と頭を抱えながらも一応、追加する。
まぁ、そんなにたいした話もしないだろうし、話さなくなったら消せばいっか。
"追加してくれてありがとう。そう言えば名前なんて言うの(ˊ•̤ω•̤ˋ)?"
さっそく奏斗からLIMEがきた。
そーいえば、教えてなかったっけ。
"こちらこそありがとうございます。瑠奈って書いて、ルナって読みます!"
送信っと。
って、はや。もう、既読ついたし。
"そうなんだ〜瑠奈よろしくね( ´ ▽ ` )ノところで瑠奈は何歳なの??"
ってかさ、奏斗って顔文字使うんだ。
なんか、ちょっと可愛い。
"高校3年です!顔文字可愛いですね(ノ)・ω・(ヾ)"
"3年!?俺より年上じゃんw敬語やめていいよwありがとう\( ˙꒳˙ \三/ ˙꒳˙)/"
「ぷっwなにこの顔文字ww」
思わず吹き出してしまった。
変な子だなぁほんと笑
"そうだよ!おねーさんだからね笑 顔文字、いいね笑"
キラキラしてて、変な子。
それが当時私が彼に抱いた印象だった。
"仲良くしてね。おねーさん?"