いじめっ子には愛の鎖を

激しいキスの間に、溢れる吐息とともに吐き出す。

それでも淳太君は離してくれなくて、食べるようにあたしを貪る。

身体の力が抜けて、ふにゃふにゃになってしまいそう。

キスだけなのにこんなにも骨抜きになってしまうあたしはどうかしている。

いや、淳太君が悪いのだ。

こんなにも甘くて刺激的で、時に優しいキスをするなんて。





淳太君は小林さんにもこんなキスをしたのだろうか。

そう考えると甘く高鳴る胸がズキンと痛んだ。




小林さんは素敵な女性だ。

人生勝ち組だ。

そんな小林さんだけど、淳太君だけは取られたくないと思ってしまう。

淳太君はあたしのものだ。