いじめっ子には愛の鎖を
そんな岡部君を淳太君は睨み、岡部君は気まずそうに口を噤み……
代わりに淳太君が赤木さんに告げる。
「少なくとも赤木さんよりはマシだと思いますよ」
凍えるほどの敵意を感じて、思わず身ぶるいした。
そんな淳太君の敵意なんて、赤木さんは気にしないのだろう。
赤木さんは強い、あたしに彼氏がいると分かってもアタックし続けるから。
あたしにも、赤木さんみたいな怯まない心が必要なのかもしれない。