いじめっ子には愛の鎖を





そんな岡部君を淳太君は睨み、岡部君は気まずそうに口を噤み……

代わりに淳太君が赤木さんに告げる。




「少なくとも赤木さんよりはマシだと思いますよ」




凍えるほどの敵意を感じて、思わず身ぶるいした。

そんな淳太君の敵意なんて、赤木さんは気にしないのだろう。

赤木さんは強い、あたしに彼氏がいると分かってもアタックし続けるから。

あたしにも、赤木さんみたいな怯まない心が必要なのかもしれない。


< 106 / 235 >

この作品をシェア

pagetop