いじめっ子には愛の鎖を







ことを終えても、淳太君はずっとあたしを抱きしめてくれていた。

その温かくて男らしい腕の中で、ずっと幸せを感じていた。

散々な初体験からは考えられないほどの、甘くてとろけるような時間だった。




「淳太君……」



そう呼ぶと、あたしを見て優しく笑ってくれる。




「好き」



そう言うと、



「俺も好き」



まっすぐな言葉を返してくれる。

俺様で無神経で大嫌いだったのに、今では離れられないほど大好きだ。

甘くて優しい淳太君が大好き。



< 128 / 235 >

この作品をシェア

pagetop