いじめっ子には愛の鎖を





「あのね……」




ドキドキしながら淳太君に聞く。




「今日は無理してくれたの?

あたしのことをたくさん考えて、いっぱい愛してくれて」





だって、驚くほど違うから、あの最悪な初体験とは。





淳太君は赤くなってあたしをきゅっとする。




「無理したとか言うな」



そして、切なげに告げる。




「俺も正直戸惑ってんだ。

お前が好きすぎて、馬鹿みたいにアマアマになってる自分に」




嬉しくてふふっと笑うと、ぴんとおでこを弾かれた。

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